老健で働くって実際どう?3児ママナースが感じたメリット・デメリット

子育てしているママナースにとって、仕事とのバランスって悩むよね..
私も色々悩んで、数年前に病棟から老健へ転職したよ。
今回は老健で実際に働いてみてどうだったかをまとめてみたよ♪
・老健ってラクに働けるの?
・どんな業務をするの?
・働きやすい?
と、疑問に思っている方も多いはず。
実際に働いてみて分かった、リアルなメリット・デメリットを、3児のママナースという視点からお届けしたいと思います。
そもそも老健ってどんな施設?
老健(介護老人保健施設)とは、病院での治療を終えた高齢者が、自宅復帰を目指して一時的に生活する介護施設のことです。
医師・看護師・介護士・リハビリ・ケアマネなどがチームとなって、日常生活の支援やリハビリを行います。
病院よりは医療行為少なめで、特別養護老人ホーム(特養)よりは医療の関与が大きいのが特徴。
”医療と介護の中間的な施設”。
老健での1日
※パート:9:00-17:00勤務の場合
8:50 出勤
9:00 フリー業務orリーダー業務に分かれて業務開始
・処置(軟膏塗布・ストマ交換・褥瘡処置・吸引・浣腸など)
・指示確認・内服薬確認
・新規入所対応
10:30 経管栄養投与
11:30 配薬・配膳
12:00 下膳
12:30 休憩
13:30 処置・検温・浣腸
14:00 新規入所対応など
15:30 経管栄養投与
16:00 記録
17:00 退勤

だいたい毎日こんな感じで1日が終わるよ~
日によって忙しい日もあるし、落ち着いている日もあるよ。
具合の悪い利用者さんがいたり、新規入所者が入って来る日はその対応でばたついたり、ちょっと残業になったりすることも…
なぜ老健を選んだのか?
私も以前は病棟でフルタイム勤務をしていました。
しかし、通勤に時間がかかっていたといこともあり、育児と両立することが大変になり…
2人目の育休明けに「このままじゃダメだ!」と感じ、転職を決意しました。
・もともと高齢者と関わるのが好き
・じっくり患者さんと関わりたい
と思っていたので、老健を選びました。
詳しくはコチラの記事を見てみて下さい⬇
【体験談】子育てしながら働くの限界…自分に合う働き方を見つけるまで
老健で働いて感じたメリット
1.医療的急変が少なく、落ち着いて働ける
病院勤務と比べて、老健は緊急対応は少なめ。
全くないという訳ではありませんが、日々の業務は病院よりは比較的ゆったりしています。
利用者さんもある程度安定している方が多いので、「追われる感」が少ないです。
2.残業が少ない
基本的に定時で帰れることが多いです。
私は9:00~17:00勤務ですが、17:10には着替え終わり、自転車に乗って職場を出る日も多いです。笑
ワンオペ育児なので、お迎えから夕飯準備、寝かしつけまで一人でこなさなければいけないので、早く帰れるのは本当にありがたいです。
3.夜勤なしでもOK
老健は夜勤専従ナースがいる施設も多く、日勤パートが成立しやすいのも魅力。
病院のように夜勤を月に4.5回入らなければいけない状況は、ママナースにとってかなり厳しいですよね。
私の働いている施設でも、夜勤専従ナース6.7人いるので、そこに常勤で夜勤を希望している人も併せて夜勤を回してくれています。
4.利用者さんとじっくり関われる
急性期病棟とは違い、老健では長期的な関わりが持てるのもやりがいの一つです。
長期的に関わることで、信頼関係もできます。
急性期病棟で働いていた時は、入退院が激しく、じっくり関わることができないということに不満もあったので、今はやりがいを感じています。
老健で働いて感じたデメリット
1.医療的やりがいを感じにくい
病院での勤務に比べて、処置の機会は限られます。
老健での医療行為は、吸引・軟膏塗布・
「もっとスキルを磨きたい」という方には、物足りなさを感じるかもしれません。
2.介護スタッフとの連携の難しさを感じることも
やはり介護施設なので、看護師より介護士の方が圧倒的に人数が多いです。
各フロアに看護師2人のところ、介護士は6-7人(早番・日勤・遅番含め)います。
その中で看護師としてやりたいことも、介護士に相談し許可をとったりしなければいけないので、連携の難しさを感じることはあります。
病院では看護師が主体で決められていたことも、そうではなくなるのです。
3.人手不足でバタバタ
老健は今はどこも慢性的な人手不足の施設が多いようです。
私の働く施設でも、育休に入っているスタッフが数名いることや、退職者が出たことで人手不足…
毎日ギリギリの人数のところ、体調不良などでのお休みが出るとバタバタです。
3人も育てていると、子ども達みんなが元気という日も多くなく…誰かしら風邪気味だったりするので、毎日ヒヤヒヤしています。笑
それでも子育て中のママナースが多いので、お互い様な雰囲気で、急遽休みになった場合でも仕事を引き受けてくれるので、本当にありがたいです。
ママナースが多い職場はそういった面でも、気負うことなく働けるので良いですね。
4.急な状態変化に施設は対応できない
老健には平日日勤帯には医師は常駐していますが、休日夜間は医師が不在です。
ですので、急変などの場合、看護師が状態を把握し、どうするか判断する必要があります。
病院であれば、医師に報告し、医師の指示もと検査を行ったりしますが、施設にはそんな設備もありませんので、様子を見るor病院へ受診or救急搬送するのか選択します。
高齢者ですので、誰もが急変のリスクはあるので、いつ何が起きるかという怖さがあります。
老健はママナースに向いている?
向いてる人
・子育てと仕事の両立を優先したい
・落ち着いた環境で働きたい
・利用者さんとじっくり関わりたい
向いていないかも?
・医療処置をバリバリやりたい
・チームワークより単独行動が好き
・ルーティン業務が苦手
まとめ:老健で働くという選択は、正解だった
老健勤務は決して「ラクな仕事」ではありません。
人手不足や急な状態変化にバタバタする日もあります。
それでも、子育てと両立しながら無理なく働けるという点でこの働き方を選んで正解でした。
もし今、
・病棟の働き方がしんどい…
・家庭と仕事のバランスを見直したい
・子育て中での安心して働ける職場を探してる
という方がいれば、”老健”という選択肢もぜひ検討してみて下さいね。

家族も自分も大切にして、ゆる~く働ける場所を見つけましょう♪
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